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アレルギー

症状・病気について

アレルギー

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アレルギーとは

アレルギーとは、免疫機能の過剰反応のことを言います。害のない異物に対しても反応してしまうことによって起きてしまいます。

花粉症であれば、スギやヒノキ、イネ科、ブタクサ、ヨモギなどの原因物質を感知した時に、鼻水やくしゃみで体内への侵入を防ごうとしたり、鼻の粘膜を腫れさせて鼻を詰まらせ、花粉が鼻の奥まで入らないようにしたりする反応が起こります。また、アレルギー反応が気管で起こると喘息が起こり、皮膚でアレルギー反応がおこると、アトピー性皮膚炎が起こります。

花粉などの場合は、時期が限られますが、ハウスダストなどほこりなどの場合には1年中症状が続いてしまいます。

アレルギー性鼻炎とは、鼻の粘膜に入った異物を排除しようとする反応が過剰に起こり、鼻水、鼻づまり、くしゃみといった鼻炎症状が続く状態をいいます。

アレルギーの原因

アレルギーが起こる原因は完全には解明されていませんが、生活環境の変化や特定の物質に異常に反応していること、また遺伝などともいわれています。
アレルギーの原因となる物質を「アレルゲン」と呼びます。主に「スギやひのき、ぶたくさなどの花粉」「食物や薬物」「ハウスダスト」が知られています。

アレルギーがもとで起こる代表的な疾患としてはアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性胃腸炎、気管支喘息、小児喘息、食物アレルギー、薬物アレルギー、蕁麻疹があげられます。

アレルギーを調べる方法は、血液検査があります。アレルギーの原因物質(アレルゲン)に対してのみ反応する特異的IgEの量を調べる「RAST」と呼ばれる検査と、すべてのアレルゲンに対応する非特異的IgEの量も調べることができます。この検査は、医師が必要と判断すれば、保険診療で検査を受けることが可能です。

アレルギーの症状

アレルギーの症状として、主なものをご説明いたします。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎はアレルギーを起こしやすい人に多くみられます。先進国では小児や青年の約20%と成人の1~3%が罹患しています。

乳幼児では、赤い発疹が、顔面、頭皮、臀部、手、腕、足、脚にできる傾向があります。成人の場合は、手、上腕部、肘の内側、膝の裏によく現れます。治療としては、皮膚を潤った状態に保ちステロイド軟こうを皮膚に塗ります。小児期に生じたアトピー性皮膚炎はしばしば成人期までに消失したり、大幅に軽快が見られます。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎とは、アレルゲンに対して鼻粘膜がアレルギー反応を示し、くしゃみや鼻水、鼻づまりといった症状を呈する病気のことをいいます。アレルギー性鼻炎は、日本人の約4~5割の方がアレルギー性鼻炎に罹患されていると言われています。

くしゃみ、鼻水、鼻づまりが症状であり、くしゃみは、発作性に起こることが多く、一度起こると立て続けに何度も出ます。鼻水は、粘り気がなく、水のようにサラサラとしています。鼻づまりは、鼻の粘膜が腫れておこるため、嗅覚低下が見られます。

アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎とは、目に生じるさまざまなアレルギー疾患の総称です。結膜にアレルゲンと呼ばれる原因物質が付着することによって発症します。原因物質の代表的なものとしては花粉、ハウスダストなどが挙げられ、それらが結膜に触れるとかゆみ、充血、目やになどの症状を引き起こします。コンタクトレンズの汚れが原因で発症する巨大乳頭結膜炎は、レンズに付着したタンパク汚れが原因となって発症します。

気管支喘息

気管支喘息は、発作性に咳や喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー)を伴う呼吸困難を繰り返す疾患です。アレルギーを起こす原因物質(アレルゲン)を吸入することで気管支に炎症が起きてしまい、気管支が狭くなり、咳や息切れ、喘鳴が出てきます。原因となるアレルゲンは、ダニやほこり、カビ、スギやヒノキなどの花粉、動物のふけなどです。

気管支喘息の治療は、発作を予防するための薬と、発作が起きた時に使用する薬に分けられます。吸入治療が主体で、その他に内服薬や張り薬を併用していきます。原因となるアレルゲンからの回避も重要です。