048-441-1211

〒335-0011 戸田市下戸田2-7-10

下痢

症状・病気について

下痢

下痢

便の水分が増え、液状になった便のことです。

以前は下痢に下痢止めという対症療法が当たり前に行われていましたが、下痢も身体の中の悪いものを輩出する作用であるという考えから、今は下痢止めは余り使用されません。下痢の時に一番心配されるのは脱水症なので、まず水分を採ってもらう指導をします。お茶、お水でも良いのですが、ミネラルの含まれたスポーツドリンクがおすすめです。しかし、スポーツドリンクは糖分が多いので、薄めたスポーツドリンクなどが良いでしょう。また、最近は経口補水液といって、脱水改善を目的とした、バランスの良い飲料(OS-1)が市販されています。ややお高めで、おいしくないとの意見もありますがお試し下さい。

お医者さんでは整腸剤が出されれることが多いと思います。

下痢が起こる原因

1. 腸炎

腸炎の代表は感染性腸炎です。何らかのウイルスや細菌(ウイルスと細菌は違うのです。ウイルスに抗生物質は効きません)によるものです。細菌性はいわゆる食中毒で、食べ物から感染する場合が多いです。バーベキューで生焼けの肉を食べて、カンピロバクター腸炎などの症例に出くわすことがあります。腸炎ビブリオ、エルシニア、病原性大腸菌、サルモネラ、ブドウ球菌、腸管出血性大腸菌、ボツリヌス菌などがあります。抗生物質を使用すべきかどうかは、色々な考え方があります。

菌によっては出血性腸炎となることがあります。

ウイルス性腸炎は、ノロウイルスやロタウイルスによるもので、冬場に多く、ノロウイルスは牡蠣の生食による経口感染から、吐しゃ排泄物の飛沫感染、接触感染だけでなく、残存するウイルスが乾燥して埃となっての感染の例まであり、院内感染の原因となります。

2. 炎症性腸疾患

長く続く下痢の時は、慢性の腸の炎症を来す、炎症性腸疾患も区別が必要です。クローン病、潰瘍性大腸炎といった病気です。潰瘍性大腸炎の場合、血便や粘液便となることがあります。

3. 消化不良

勿論、食べ過ぎ、飲みすぎが原因で、消化不良で下痢をすることもあります。アルコールを飲んで下痢をする人も多いです。日本人は乳糖不耐症といって、乳製品で下痢をする人も多いので注意が必要です。

4. 過敏性腸症候群

色々、原因を検索するもよくわからないものも多いです。過敏性腸症候群といって、ストレスとの関係を言われていて、治療に難渋します。お腹が張るといった訴えも、はっきりした原因を同定しえませんが、腸内細菌の研究が解決の糸口になる気がします。自分のお腹に合った食生活を探すしかないこともあります。

最近、低FODMAP食という食事法も注目されていますが、ここには今まで腸にはよいと思われてきたヨーグルトやキムチが注意食材に含まれているのが不思議です。グルテン不耐症といって、小麦製品が合わない体質があるという話題は、テニスのジョコビッチ選手の本で有名になり、グルテンフリー食もちょっとしたブームですが、全員に当てはまる話ではありません。私自身も慢性の下痢タイプなので研究中です。何種類か薬がありますのでご相談ください。

5. 大腸がん

こういうことを書くと心配し過ぎる人がいますので、注意が必要ですが、下痢と便秘を繰り返す症状が、大腸がんの症状であることもありますので、大腸内視鏡検査をお勧めします。