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肺炎

症状・病気について

肺炎

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肺炎とは

がんや心臓病に次ぐ日本人の死亡原因3位である肺炎は、口や鼻から侵入した細菌が、喉から気管支を通って増殖することによる肺の急性の炎症です。発熱や咳、痰などの症状が風邪と似ているため、『風邪をこじらせたら肺炎になってしまう』と思っている方も多くおられるでしょう。しかし、そもそも肺炎は細菌に感染したことにより発症します。風邪(風邪症候群)は、ウイルスの原因がほとんどのため、風邪をこじらせたら肺炎になるということはありません。咳など、発症したての場合は、風邪なのか肺炎なのか分からないため、誤解をされていることが多くみられます。

さて肺炎は、人口の高齢化による増加と、これによる死亡者の増加が顕著となっております。 肺炎は、早めに受診して、適切な薬物療法を行えば、怖い病気ではありません。しかし、高齢者の場合、先述の通り、風邪と勘違いして様子を見ていて治療のタイミングが遅れてしまい早期に適切な治療を始められない場合があります。また、呼吸器に基礎的な病気がある人が肺炎にかかると、重症化しやすくなります。高熱、咳や色のついた痰、息苦しさ、胸痛などが出た場合は、肺炎の可能性があるため、早めに医療機関に受診しましょう。

肺炎の症状

風邪症候群との違いは、38℃以上の高熱、胸に鋭い痛み、悪寒、息切れ、咳、全身倦怠感、 黄色から緑っぽい痰、呼吸困難が長く続きます。また、風邪と比べて、激しい咳が出ます。

肺炎は風邪の症状とよく似ているため気付かないケースが多く、重症化して亡くなることがあります。加えて、高齢者は、体力が低下していることから、食欲低下、活動性低下、歩行困難、意識障害などの症状で発症することもあるため、注意が必要です。

肺炎球菌性感染症

肺炎患者のうち4割が肺炎球菌による肺炎で、第1位の細菌です。肺炎以外にも、侵襲性肺炎球菌感染症とよばれる髄膜炎や血流感染症などより重篤な感染症を引き起こすこともあります。肺炎球菌の感染は、人から人にうつる飛沫感染です。肺炎球菌は、主に、子どもがもっていますが、咳やくしゃみで広がります。抵抗力の低下した高齢者に感染した場合、肺炎を起こし、肺炎球菌感染症は重症化しやすいことがわかっています。

現在、65歳以上の高齢者等に肺炎球菌に対する予防ワクチンがあり、高齢者の重症化を阻止することが出来ます。また、喫煙者は肺炎球菌性肺炎になりやすいため、健康のために禁煙しましょう。

誤嚥性肺炎

食べ物や唾液などは本来、食道を通って胃に運ばれますが、誤って気管に入ったとき、反射的にむせて排出する機能が人間には備わっています。
しかし、高齢者では、飲み込む力が落ちるため、気管に入った食べ物を吐き出す力も弱くなってしまいます。食べ物や唾液などが食道ではなく器官に入ってしまい、肺に雑菌が侵入して炎症が生じることで起こるのが誤嚥性肺炎です。高齢者に多く見られる病気であり、初期症状が風邪と似ていることから、少しでも怪しいと思ったら早い段階で医療機関を受診することが必要です。

肺炎の治療

細菌性肺炎の場合は、原因の細菌を感染の悪化を防ぐために抗菌剤を使用します。その他、熱や咳などの症状に応じて薬を処方します。

誤嚥性肺炎の治療では、検査で細菌を特定し、有効な抗生物質の内服あるいは点滴を行ないます。さらなる誤嚥の予防のため、絶食状態とします。誤嚥は、寝ているときにも起きるため、睡眠時に上体を30度くらい起こします。口腔内の清潔、食事再開時には誤嚥しにくい食事にするなど、注意が必要です。

肺炎球菌ワクチンのすすめ

高齢になると肺炎を起こしやすくなり、急激に症状が進むこともあります。重症化しやすく、命を落とすことにもなりかねません。そのため65歳以上の方には肺炎球菌ワクチンの定期接種を行ないましょう(個別に通知が来ます)。

肺炎球菌は90種類以上の型があり、肺炎、中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎、髄膜炎などを起こす細菌のひとつです。そのうち、接種するワクチンは、23価肺炎球菌ワクチンといって、肺炎球菌の中でも病原性が高い23種類に対する免疫をつけるものです。肺炎球菌による肺炎のうち約8割に効果があると言われておりますが、肺炎は様々な原因で起こるため、すべての肺炎を予防できるものではありません。